’18 引退ブログ #13 寺尾太志

21EAGLES 主将を務めさせていただきました寺尾太志です。
長くなりますが、4年間を振り返りつつ、自分の思いなど書いていきます。最後まで読んでいただけると幸いです。

初めに、日頃より多大なるご声援を頂いているOBOGの方々、学校関係者や保護者の皆様ありがとうございます。皆様のご協力により、1年間コロナ禍で大変な中、1度も練習が止まることなく走り続けることができました。心より感謝申し上げます。


最初は4年間を振り返りながら書いていきます。


1年生
ラクロスが楽しくてしょうがなかった。昼休みはグラウンドでパスキャ。
寒くなってグラウンドに人が集まらなくても、こうだいとほぼ毎日グラウンドにいた。
試合はなかなか勝てなかったけど、うまくなりたい気持ちでオフは必ず壁当て、毎日ラクロスノートを書き続け、動画を見て必死に過ごした。
その一方、同期がどんどん減っていった。すごく寂しかった。

2年生
部活が嫌になり始めた。部活が始まる前には同期と気合を入れるかのように励まし合い、部活が終わった後には反省会。
落ち込んだ奴がいたときはこれ以上同期が減って欲しくなかったから帰らずにずっと慰めていた。
ラクロスノートも書くのをやめた。そしてついに、いつも優しく接してくれたり、相談乗ってくれた大地さんたち16世代が引退した。心の支えが無くなったと感じた。
でも、そんな頃ユースで遠征があった。他大学の情報を聞いたり、愚痴を聞いてもらったりして、中京だけが辛い環境ではないと分かり、他大学の子とラクロスしたおかげでラクロスの楽しさを改めて実感し、部活辞めずに頑張ろうとも思えた。
そこからは他大学や社会人の練習に行けるときは参加して少しでも周りを見返そうと必死だった、、、、がコロナに突入。

3年生
コロナ中、チームでのオンライントレーニングもほとんどの人が出席しなくなっていった。
練習もいつ再開できるかもわからなかった。この頃から、新チームのことを意識しはじめた。だから、インスタで共有アカウントを作って、みんなで自主練をはじめた。
学年ミーティングもたくさんした。
漫画読みながら参加するやつもいれば、何のためにやるのっていうやつもいたと思う。それぐらいみんなモチベーション下がっている中、もっとモチベーションが下がっていたであろう17世代が半分いなくなった。
同時に主将に任せてもらった。特別大会、愛教に負けた。色んな感情が試合中に抑えきれなくなりベンチで泣いてしまった。名城には勝って終わることができ、嬉しかったけどショートだったし、心の底から喜べない自分がいた。

4年生
今年こそは、今年こそは絶対に中京をチームとして成長させ、今まで立ったことがないFinalの舞台へ、東海制覇へ!と毎日思い続け1年間生活をしてきた。

リーグ戦が終わってみると結果は理想の真逆。1部5位。入替戦で敗北。チームを2部落ちさせてしまった。

たぶんチームのみんな、特に下級生は2部に落ちたことは誰も悪くない、なんて思っているのかもしれない。けど、負けてしまった原因はチームメンタル。気持ちで負けてしまったと感じる。

それは自分に原因があると思う。
個人として、チームとしても愛大戦、名大戦の2日連続の試合はこのリーグ戦の山場だと認識はできていたし、この結果で今後の大きな分かれ道になることも理解できていた。
最悪の結果になってしまっても、なんとか来年のチームがいいコンディションで挑めるように今シーズンを終わらせる。なんて心のどこかでは思って挑んではいた。

1日目名大に敗北。負けを引きずらずにチーム全員が気持ちを次の日の愛大戦に切り替えられるように声をかけ、自分でもみんながしっかり切り替えることができていたと感じていた。
だが、初めて経験した2日連続の試合は想像をこえる疲労があり、みんなが思うようにプレーできていないように感じた。試合中には「流れは絶対に来る。今は我慢して集中しよう。」なんて声をずっとかけていたが流れは来ることはなく負けてしまった。

負けた瞬間、東海制覇することは確実にできなくなった。頭に中でそう理解する前に「プツッ」と何か終わったような感覚が自分の中に芽生えてしまった。

愛大に負けても、リーグ戦は終わらないし、2部に降格するという危機にチームがいるという状況は受け入れたくはなくても、理解して1部残留できるように練習に励まないといけない。
だが、試合後の練習では自分では切り替えたつもりだったが、2週間が経ったくらいに、はやとが「愛大戦直後の練習はふとしさんの顔は死んでいた」と言われた。
流石に自分でもダメージが大きく、隠し通すことはできなかったのかと気付かされた。

負けた後の1週間。チームはどんよりとした空気。怪我人も多数。練習中みんなの声より鈴虫の鳴き声の方が大きい。こんな状況だが、次の試合に向かってチームの舵を切っていかないといけない自分が死んだ顔をしていたら、チームもそんな状況になるのは当たり前だと思う。
あの3週間、3週間で何が変わる?と思うかもしれないが、この期間が最後までずるずるいってさせてしまったこと。後悔でしかない。
最後に主将として役目を果たせることができなくて本当に申し訳ない。



ここからは引退してから感じたことについて書いていきます。

2部降格。
佐々木のブログにも書いてあった通り一番いらない置き土産を後輩たちに残して引退をしてしまった。
正直、周りには見せてないけど、立ち直ることができないでいるし、部活に行って後輩の姿を見る時も申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
オールスター戦、初めて引退してから他大学の同期に会った。愛教が創部初1部昇格したという会話が何度か耳に入ってきては、言葉にできないような感情に毎回させられた。
2部落ちしたことは、変えられぬ事実。冗談半分で「負けてんじゃねーよ」なんて声かけてくれる子もいたが、なんて返事すればいいのかも困ってしまった。その度にこの事実を受け入れることができていないんだと実感する。

後悔がたくさん残る。

タラレバ言うのは負け犬みたいだし、カッコ悪いのは分かってはいるけど、読んでいる人のきっかけになったり、下級生に同じような後悔をして欲しくないので書きます。


これまでの中京の課題は組織力が低い。それに気がついた下級生の頃から、他大学のまとまり、組織力がずっと羨ましいと思っていた。なぜなら、チーム力は試合の結果に比例していると思ったから。
そこから、チームの文化を18世代から作って組織力を上げていきたいという思いで21EAGLESをスタートした。

そもそも、文化って1年間で作ることはできない。自分たちが「来年からもこうしていけ!」なんて後輩たちに強要するのも違う。プレーで引っ張ることはできないと自覚していたから、自分の姿で、行動で周りに影響を与え、組織として動いていることを実感させられるような取り組みをしていくしかできないと考えていた。


だが、本当に目指す場所は違かったと引退してから気がついた。目指す場所はチーム目標である全学出場であった。
正直その目標でさえもチーム全員に意識してもらえない状況に途中からなっていたように感じる。
そこの部分を疎かにしてしまった。

自分では勝ちにこだわっているつもり、練習中に緊張感を持たすために声をかけていたつもり、負けた練習試合の後も「悔しくないのか」とみんなに問いかけたこともあったけど、全部つもりだったのかもしれない。

勝たなければ、東海制覇しなければ、全学には出場できない。中京の組織力は課題ではあるけど、チームが試合に勝てなければ、全体のモチベーションも上がりはしないし、組織力が上がるはずもない。

春の全体で開いたMTG。
3年生から、「モチベーションの上げ方が自分たちでもわからない」と言われた。
「なんで、それを俺に言うの?」そのときはこう思った。

でも、その時に気がついていれば、少しでも結果は変わっていたのかもしれない。

気づいた時には遅かった、、、

リーグ戦が近づくにつれ、成長していくはずのチームが成長していない。
点が取れない。どれだけ守っても、0点に抑えても点を決めなければ勝てないスポーツなのに。

自分がディフェンスだからと言ってディフェンスのことでいっぱいになっていた。
もっとオフェンスのことを勉強すればよかった。もっとオフェンスのメンバーと話し合えばよかった。
もっと自分にできたことがあったのではないか。
もっと主将としてできたことがあるのではないか。

チームの欠点は主将である自分のやり方だったのかもしれない。


こうやって反省ばかりしているとキリがないからあと少しだけお付き合いください。


勝って終わっても、負けて終わっても後悔はつきものだとは思うけどブログを書いてみて、忘れてはいけないこと、さらに後悔するべきことがあるとわかってしまった。

それは、「ラクロスを楽しむこと」を忘れていた。


思い返せば主将になってからの1年と3ヶ月間。チームのために、成長のために。勝つために。なんて思いながら生活をしてきた。

家に帰ったら動画の振り返り、DFグループで反省点を送ること。バイト中は練習のメニュー作成。グラウンドが取れなかったときは、旅行中、遊んでいる時も周りのこと関係なしでグラウンド確保に専念。社会人の試合を見たり、SNSの情報を展開するなどもした。
みんなのモチベーションを上げる手がかりが見つかるかも!と個人面談もした。


できる限りのことはしてきたつもりだ。
最初はうまく役割を振り分けたつもりだった。

しかし、周りに頼るより、自分で動いた方がましだなんて思ったことはなかったのに、いつしか周りに頼ることなく自分でたくさんのことを担い、自分の首を絞めていたのかもしれない。
ある日しゅんやに、「ふとしさんは好きで色々やっているのかと思ってた」そんな様なことも言われたことがある。チームをよくしたい、なんて思って行動していたことは、逆に組織としての機能を低下させてしまっていたのかな、、、


部活に行くことは楽しかったけど、自分自身がただラクロスを楽しんでプレーはできていなかったのかもしれない。
それは、上級生だから、主将だからは言い訳。
1回1回の練習でもっと自分が楽しむことを意識していればチームにとって、影響力のある人になっていたのかなって思う。



時を遡ると
自分が中京はもっと成長できる、組織力をあげたい。なんて思い始めたのは、1年生の頃に関東に行ったとき、関東との差を感じたこと以上に、中京の評判が東海地区内で悪かったと知ったのがきっかけである。


見本となる人がチームに少なく、それが原因で下級生の自由度が増し、チームにまとまりを感じられない。
チームの基準それは、上級生が作るもの。新入生はわからない。今チームで当たり前だと思っていることは、一歩外の環境に出たら通じないこともある。

だから、自分は主将となり影響力のある人として見本になりたい。

そう思って自分から主将になったはいいものの、みんなのお手本となる様な存在になれたかはわからない、、、

1年生の頃、たいぺーには「周りにじゃなくて、もっと自分のために頑張れよ」って言われた。
新チームスタート時にはグッシーさんから「主将が目標達成したいって気持ちがなきゃだめじゃない?」って言われた。

引退してみると結局、自分は自分より周りのことを優先していたとブログ書いてみるとわかる。

でも、これが自分らしいかな。
こういうお手本もあっていいのかな?なんて思います。
正解はないと思うから。


下級生は上級生の姿を必ず見ている。中京のみんなはそう思って何かのきっかけからチームにアクションを起こしていってほしいと思う。

今回の2部落ちがチームにとって、個人にとっていいきっかっけに変わることを期待しています。


チームの文化については
主将になってからこの1年3ヶ月で正直何も形にできなかった。これは、想定内!!!
今年から中京はどんどん進化する予定!

そう信じてチームにとってマイナスになることはしてきてはないはず!!
これだけは自信持っていえるかな。笑

下級生のみんなは今年よかったことはプラスに捉えて来年も!合わないと思えばやめて、常にアップデートしてチームを全員でよくしていってほしいです。少しでもそれが続いていって進化し続けられれば、もっといいチームになることを信じています!


かなり長くなってしまったけど、最後はそれぞれにメッセージ残して終わりにします。


【同期】
みんな4年間本当にありがとう。1年の時からずっと話長いし、伝えたいこともうまく言葉にして伝えることができない自分だったけど主将任せてくれてありがとう。
特に、プレーヤー4人のおかげで、ラクロスやめたい時やめずにすんだ!苦しい時、練習後の傷の舐め合いがあったからこそ、今につながっているのかなと思う!笑
そっからぐっと仲良くなれたし、支え合うことができた!
中にはずっと部活に対して熱を持ってくれない奴もいたけど、みんなといる時は居心地もよく安心感があった。4年間充実させてくれてありがとう!
スタッフの5人にはたくさん迷惑かけました。裏でたくさん動いてくれているのに、台無しにしたり、プレーヤーが思う様に動かなくてごめんね。5人がスタッフ全体を動かしてくれていたからいつも円滑に活動できた。本当にありがとう。

【3年生】
あと1年どんなチームにしていきたいですか?
自分は後悔や反省が多く残りました。
後悔一つなしに今年1年頑張って欲しい!て言いたいところだけど後悔なしに引退する人の方が少ないと思う。
だから、あれぐらいいいや、これぐらいいいや。をなくして、一つでもやり切ってほしいです。最上級生の妥協は全部チームに響くよ!
チームの基準をつくるのは最上級生の役目!特にプレーヤーは人数少ないから、その状況を常に考えながら行動してほしいです。毎年そうだけど、後輩の力は確実に必要になってきます。後輩は自分たちの夢を託す存在だと思っていい見本になってください。
これから就活で忙しくなって、部活が二の次になる子も中にはいると思うけど、就活相談は乗るから、部活を疎かにはしないでほしいです。後悔につながって欲しくないです。
偉そうに説教っぽくなっちゃうけど、ラクロス上手な子多いんだからプレー以外をもっと頑張ればチームはいい方向に変わっていくと思う!期待してます。
 
ゆーと、じゅん、りゅうき
プレーで引っ張れず、足引っ張ること多くてごめんよ。こんなんでもいろいろ意見聞いてくれてありがとう。来年も後輩の力借りて戦わなければならないと思うから、今年が1番大切だけど、今後のことも考えてDF作っていってください!任せたよ!

【2年生】
この学年は育成していたからこそ、リーグ戦通しての成長はすごく嬉しかった。2年生には一方的に絡んでいくことが多かったけど、相手してくれてありがとう。みんながどう思っていたかはわからないけど、学年の壁をなくしたかったし、早くチームに溶け込んで欲しかったから意識的に絡みにいってたけど、それがダル絡みばっかでごめんね。
2年生は人数が少ないけど、同期と支え合って誰一人かけることなく3年生を支えていってあげてほしい。
この学年は真面目な子が多くて、見えないところで努力している子が多い。これを学年が上がっていっても継続してほしいです。絶対にチームの力になるし、覚醒した姿で最上級生になった時、チームを引っ張っていってほしいです。
そして、コロナ禍だったけど入部してくれてありがとう。
コロナのせいで、例年通りの合宿や遠征が行けなかったこと、他大学などと関わりが薄かった分、今後、困ることが多くなるかもしれないのでいつでも頼ってください!
できることは力になります!

【1年生】
コロナ禍で新歓がうまくできないのにラクロス部を選んでくれてありがとう。夏しか育成とかに関わることはできなくてごめんね。年が明けるとすぐに後輩も入ってきます。しっかり3年生の姿を見て成長していってください!すでにクリニックなどで他大との差を感じている子もいると思う。でも大丈夫!みんな伸び代しかない。確実に成長しているよ!まずは新人戦!頑張って!

【グッシーさん】
4年間お世話になりました。そして、今年は特に家庭的に忙しい時期でしたが、コーチを引き受けてくれたこと感謝しています。
ありがとうございました。
グッシーさんの「勝たせてあげられなくてごめんね。」
勝手に今年はこの言葉は聞かないつもりでしたが、結局最後に言われてしまいました。すみません。頼りないプレーヤーでしたが指導してくださり本当にありがとうございました。

【大介さん】
短い間でしたが、自分のわがままを聞いてくださりとても感謝してます。
忙しくて練習に来ることができなくても、グループで動画の振り返りをしてくださることで、DFの成長につながっていました。全然力になれなかったと思ってるかもしれないですけど、DFコーチに指導してもらったことがない自分たちは全てが新鮮でとても力になっていました。1年間本当にありがとうございました。

【お母さん】
たぶんこのブログ読まれると思うので、書きます。
10年間のバスケに加え、大学に入ってまでスポーツができる環境を常に整えていてくれて本当に感謝しています。恵まれた体と体調を崩すことなくラクロスに打ち込むことができたのはお母さんの支えがあったからです。本当にありがとう。最後の最後にオールスター戦を見せることができてよかったです。
残りの大学生活も支援よろしくお願いします。
その分、来年からは、親孝行しっかりしていきたいと思います!



マイナスなことを多く書いてしまったけど、4年間本当に楽しかった。
引退するとき、こんなに楽しくて、苦しかった4年間が終わるに、喋ってる途中で泣きそうになったけど、咄嗟に涙を見せたくないと思ったのは、なぜかはわからない。
その理由を探すためにも、卒業まで、それ以上も可能ならチームのために関わっていきたいと思います、こんな自分ですが下級生のみんな、受け入れてくれると嬉しいです。

読んでくださりありがとうございました。
                          21EAGLES 主将 寺尾太志


EAGLES

中京大学男子ラクロス部公式HP 東海学生一部リーグ所属

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